マネーフォワードは、日々の経理から確定申告まで対応できるクラウド型の会計ソフトです(正式にはマネーフォワード クラウド確定申告などのサービス群)。銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動で記録できるのが特徴で、特に連携できる金融機関の数が多いことで知られています。個人事業主やフリーランス、副業をする人に広く使われています。
この記事では、マネーフォワードとは何かを、成り立ちからできること、料金、始め方まで順番に整理します。これから使ってみたい人が、全体像をつかめるようにまとめました。
マネーフォワードの歴史
マネーフォワードは、2013年にサービスを開始した、日本のクラウド会計ソフトの主要なサービスのひとつです。家計簿アプリでも知られる会社が手がけており、お金の管理に関するサービスを幅広く展開しています。
クラウド会計ソフトとして、個人事業主・フリーランスから中堅企業まで、幅広い事業規模で使われてきました。同じ分野のfreeeと並ぶ、代表的なクラウド会計ソフトとして位置づけられています。
長年の運営で機能が充実しており、確定申告だけでなく、請求書や経費、給与など、事業に関わるさまざまな業務をまとめて扱えるのが特徴です。
マネーフォワードでできること
マネーフォワードは、お金まわりの作業を幅広くサポートします。代表的なものを挙げてみます。
取引の自動記録ができます。銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどを連携しておくと、取引データが自動で取り込まれ、帳簿に反映されます。連携できる金融機関の数が業界でも多い水準で、さまざまな口座をまとめて管理しやすいのが強みです。
レシート・領収書の取り込みもできます。スマホで撮影することで、内容を記録に反映できます。
確定申告書の作成に対応しています。売上や経費などのデータをもとに、申告に必要な書類を自動で作成できます。青色申告・白色申告のいずれにも対応しています。
請求書の作成などもできます。会計データと連携して、請求書の発行や経費管理など、事業のお金まわりの作業を一元的に扱えます。
このように、マネーフォワードは「口座連携を中心に、経理から申告までを効率化する」ツールです。
マネーフォワードの料金プラン
マネーフォワードには、個人事業主向けのプランと法人向けのプランがあり、それぞれ機能に応じて複数のプランが用意されています。個人事業主向けでは、基本的なプランから、青色申告やインボイスに対応した上位プランまで、段階的に選べる構成になっています。
確定申告で青色申告を行い、控除を受けたい場合は、それに対応したプランを選ぶ必要があります。自分がどの申告方法を使うかによって、必要なプランが変わってきます。
多くの場合、月払いと年払いを選べ、年払いのほうが割安になります。また、一定期間の無料トライアルが用意されているので、まず試してから契約を決められます。
料金や各プランの対応機能は改定されることがあるため、契約前には必ずマネーフォワードの公式サイトで最新の情報を確認してください。
マネーフォワードのメリット・デメリット
使ううえで知っておきたい、良い点と注意点を整理します。
メリットは、まず連携できる金融機関の多さです。さまざまな銀行・カード・電子マネーと連携でき、複数の口座を使っている人でもまとめて管理しやすいです。次に、自動化による省力化。連携データの取り込みやレシート読み取りで、記帳の手間を減らせます。そして、確定申告から請求書作成まで一元管理できる点。お金まわりの作業をまとめられます。
デメリットとして、まず継続的に費用がかかることが挙げられます。個人向けには完全無料のプランはなく、申告のためにある程度のコストを見込む必要があります(無料トライアルは利用できます)。次に、簿記の知識があるほうが使いやすい面があること。会計の考え方に沿った作りのため、簿記の経験がある人には扱いやすい一方、まったく知識がない人は最初に戸惑うこともあります。
また、自動で記録された内容が常に正しいとは限りません。連携データの分類が意図と違うこともあるため、申告前には内容を確認することが大切です。税務に関わる判断で迷うときは、税理士などの専門家に相談すると安心です。
マネーフォワードの始め方
マネーフォワードを使い始める手順は、次のとおりです。
まず、マネーフォワードの公式サイトでアカウントを登録します。無料トライアルから始められます。次に、初期設定として事業の情報を入力し、銀行口座やクレジットカードなどを連携します。これで、取引データが自動で取り込まれるようになります。
あとは、取り込まれたデータを確認・分類していきます。AIが仕訳を提案してくれるので、内容を確認して登録していきます。確定申告の時期になったら、案内に沿って申告書を作成します。日頃から記録をためておくことで、申告時の作業がラクになります。
こんな人におすすめ
マネーフォワードは、次のような人に向いています。
複数の銀行口座やクレジットカードを使っていて、まとめて管理したい人。連携の幅広さを重視する人。経理の手間を減らして、本業に集中したい人。確定申告と請求書作成などをまとめて1つのツールで管理したい人。簿記の知識が多少あり、会計ソフトを使いこなしたい人。こうした人にとって、マネーフォワードは頼りになるツールです。
副業やフリーランスとして収入が増えてきたら、早めに導入して記録の仕組みを整えておくと、申告前の負担を減らせます。
まとめ
マネーフォワードは、口座連携の幅広さに強みを持つ、クラウド会計ソフトです。
- 2013年開始。freeeと並ぶ代表的なクラウド会計ソフト
- 多くの金融機関と連携でき、取引記録を自動化できる
- 確定申告書の作成や請求書作成にも対応
- 簿記の知識があるほど使いこなしやすい
まずは無料トライアルから始めて、口座を連携して使い心地を確かめてみてください。早めに記録の仕組みを作っておくと、確定申告の時期に慌てずに済みます。
会計ソフトの比較や、確定申告前の準備については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
